14.お金儲けは時に暴走する

 儲かるからっといって、トンでもない商売を始めたり、軍需産業になって、計画的に戦争を引き起こしたり、急速に巨大化して社会を牛耳ったり、奴隷労働・幼児労働を強いたり、人権を無視するお金の魔力は恐ろしい限りである。

 その中で、人類史上もっとも恥ずべき所業は、アフリカで奴隷狩りをして、その奴隷をアメリカに輸出して、綿花プランテーションでそれこそ奴隷労働させ、その安い綿花をヨーロッパで販売して儲けていた白人たちの奴隷貿易である。人間を、動物のように狩り集め、生け捕りにして、あるいは家族を虐殺して、連れ去り、大西洋を船底に詰め込んで運び、それを奴隷として売りさばくのである。白人たち(アメリカ、イギリス、フランス、オランダ、スペイン、ポルトガル:関与した犯罪者の名前が知りたい)は、北朝鮮の拉致と同じ酷いことを、組織的に大規模に、長期に、国を挙げて繰り広げて来た。この奴隷貿易でアフリカからアメリカへ運んだ黒人の数は一千二百万人との説もある。その何倍もの人々が塗炭の苦しみを味わったであろう。「すべての人間は平等につくられている。創造主によって、生存、自由そして幸福の追及を含む侵すべからざる権利が与えられている。」と高らかに基本的人権をうたいあげたアメリカ独立宣言(1776年)の起草者の一人ジェファーソンも奴隷所有者(奴隷貿易反対で、奴隷解放の推進者との説もある)であった。この奴隷貿易は16世紀から19世紀前半まで、何の疑いもなく実施されていた。奴隷解放のアメリカ南北戦争(1863年)は、明治維新(1867年)のたった4年前である。300年間続けられたこの奴隷貿易は、現代のアメリカ社会を今なお強烈に分断し続けている。昨日まで、自分がお金で購った「商品」「財産」であった奴隷を対等の人間として認める事は簡単ではない。また、自分を長年に渡り奴隷として扱ってきた白人に対する強烈な恨みを水に流すことなど出来るはずもない。アメリカ社会は法律的には人種平等の社会となっているが、内実は全く異なる。求人広告に応じて来社した黒人に、ニコニコしながら、申し訳ない、先ほど来た人を雇うことにしたから、と就職させない。黒人が地域社会に引っ越してくると、白人が逃げ出す。アパートも何もかも、白人のニコニコ笑いの中で、何やかやの理屈で入居できない。そして、その白人に、差別をするなとクレームをつけると、それこそニコニコ顔で、黒人差別など絶対に許されない、とヌケヌケと言うだろう。アメリカ社会は、今後も長期に渡って、奴隷貿易のペナルティを背負い続けるだろう。

 ところで、秀吉がキリスト教を禁止したのは、外国宣教師により日本人が奴隷として国外に連れ去られたためであるとの説も存在している。

 アヘン戦争(1840-1842年)もとんでもない犯罪である。これはイギリスが中国(清)からお茶を輸入するのであるが、清に輸出する商品が無く、片務貿易状態で、貿易赤字となった。そこで植民地のインドで製造されたアヘンを清に輸出し続けた。清はアヘンで社会がおかしくなった為に、輸入を禁止した。イギリスはアヘンを輸出させろと戦争を起こし、負けた清は、香港を99年間貸し与えることになる。イギリスの黒歴史となる大恥事件である。イギリスは、インド植民地経営をはじめ、本当に恥ずかしい国である。香港に対する中国共産党の自由・人権を奪う暴挙は当然許されないが、その起点となったイギリスの犯罪は相当ひどいものである。

 現在、中国共産党による新疆ウイグル自治区のジェノサイドの話が、ネット界隈を賑わしているが、そんな情報の中に、内臓売買の噂も漏れ聞こえている。噂の中には、法輪功関係者を逮捕・投獄して、その人々を殺害して、内臓を摘出して中東のお金持ちなどに販売しているなどとする、とんでもない情報もある。人を人とも思わずに政権を奪取し、大躍進政策、文化大革命、天安門事件などで数多くの人々を粛清してきた共産主義者である。日本も政府、国会を中心に、他の自由主義国と連携して抗議の声を上げていかなければならない。

 今回のコロナ渦中にある、武漢ウイルス研究所であるが、コロナウイルス研究の委託をしていたのがアメリカの研究機関であったとの情報がある。多分、様々な場所で、金儲けに狂奔した変な輩が、人々の人権を踏みにじる商売を、ひっそりと続けているのだろう。常に最大限の関心を持って観察し、すぐさま抗議の声を上げていく必要がある。

Report 1 人類と創造力そして未来


目次(ClickJump)
1  はじめに
2  現生人類を特徴つける認知革命
3  認知革命はいかにして起きたか
4  農業革命とお金の発明
5  お金は世界に広がっていった
6  お金が経済を発展させてきた
7  激しい商品開発競争
8  全産業で商品開発競争激化
9  革新的大発明が社会を大変革
10  商品で会社、個人が評価
11  国は経済的合理性で評価
12  社会構造は商品開発力で評価
13  韓国社会(おまけ)
14  お金儲けは時に暴走する
15  経済的合理性と人道の矛盾
16  政治・法律は利権の塊
17  民主的統制で暴走を抑える
18  科学的な政治が必要
19  商品開発の様々なあり方
20  未来が始まっている
21  次の20年の激変
22  輝かしい未来へ
 
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◆ ホームページ発行人 林 信之
    岐阜県多治見市在住
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