6.お金が経済を発展させてきた

 お金の発明と同時に「商品」が出来た。商品とお金は、商売の売りと買い、つまり表裏の関係にある。有償サービスも商品の範疇に含めると、商品とは、利益を上げて売れるものである。商品が合法、非合法も商品定義には無関係である。世界最初の商品が売春であったとする説も存在している。

 売れない物はゴミでしかないどころか、下手をするとそれは会社を破産に追い込み、多くの人生を台無しにして、自殺にすら招きかねない。

 売れて利益が出るのが良い商品である。適正な利益を確保できない商品は再生産が出来なくなり早晩に市場からの撤退を余儀なくされる。高利益を上げる商品があると、急速に競合商品が登場して、激しい価格競争の末、利益率はある一定の水準に落ち着く事になる。

 DIYショップにでも出かけよう。家電、家具などと一緒に、園芸コーナーには「鶏糞」「牛糞」など動物の糞や、「完熟堆肥」などの植物の腐食物が肥料として売られている。ペットコーナーに行けばミミズ、コオロギ、金魚などが生餌として売られている。カブトムシ、犬、猫、うさぎ、ネズミなど、ペットが売られている。ネットの中では「アプリ」「ゲーム」「音楽」「画像」のデータが、挙句は天気予報、ニュースなどの情報まで販売されている。要するに利益を出して売れれば商品なのである。どのような物質であるか、どのように作られたかなどは商品の定義には何の関係もない。会社も、販売している商品が順調に売れて利益を出せば成長する。多くの人は売れる商品の生産・販売に関与することにより賃金を受け取る。

 一方、売れなくなった商品は販売を停止する。金銭的に立ち行かなくなった会社は倒産する。多くの人は稼ぐことが出来なくなってリタイヤする。経済の障害(金儲けの邪魔)となるシステムはやがて改造される。

 福祉等の非営利分野を除いて、社会の人・物・システムの存立条件はお金を稼ぐこと(経済的合理性)ができるかどうかである。

Report 1 人類と創造力そして未来


目次(ClickJump)
1  はじめに
2  現生人類を特徴つける認知革命
3  認知革命はいかにして起きたか
4  農業革命とお金の発明
5  お金は世界に広がっていった
6  お金が経済を発展させてきた
7  激しい商品開発競争
8  全産業で商品開発競争激化
9  革新的大発明が社会を大変革
10  商品で会社、個人が評価
11  国は経済的合理性で評価
12  社会構造は商品開発力で評価
13  韓国社会(おまけ)
14  お金儲けは時に暴走する
15  経済的合理性と人道の矛盾
16  政治・法律は利権の塊
17  民主的統制で暴走を抑える
18  科学的な政治が必要
19  商品開発の様々なあり方
20  未来が始まっている
21  次の20年の激変
22  輝かしい未来へ
 
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◆ ホームページ発行人 林 信之
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